【奇跡のチネリ】
金曜の夜、会社帰りにグリスを購入するため立ち寄った自転車屋さんで、私が生まれた誕生年にイタリアで一台一台ハンドメイドで仕上げられた極上コンディションのヴィンテージロードバイク「cinelli」と巡り会ってしまいました。
残された会社勤めもあとわずか。自分へのご褒美にメチャクチャ高価だけど絶対に買えない額でもない。今どき中古のジムニーだって200万超えなんて当たり前。もしかしてこれは運命的な出逢いなのかも..
いやいや、半世紀以上も前に設計された一切の品質保証も担保されない中古のポンコツ自転車に百万円を投じようとするオマエの思考回路は大丈夫か?
酔狂の極みにも度が過ぎる、目を覚ませ!と緊急地震速報を受信した際の警戒音にも似たアラームが頭の中で鳴り響きます。
それでも金銭感覚が麻痺するぐらい時空を超えたイタリアンカットラグの美しさに圧倒されたワタシ。
こんな時代だからこそ子供のように笑うオトナの姿を子供たちの前で見せなきゃいけない時なのかも知れません。
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しかし私の体躯に合わせるとフレームサイズが二回り大きい為、シートポストが出せず、ハンドルをカラダに近づけるショートステムは美しいフォルムが崩れるので泣く泣く諦めることに..
あっ、デローザのクロモリもある!しかしこれ以上は目の毒なので一瞬だけサイズをチェックしてお店を出たのでした。
宇宙人ジョーンズ先生も言っていた。「この惑星で急にイタリア人になるのはムリがある」と..
END